ディマシュの東京ジャズフェスティバル
中央アジア、カザフスタン出身、6オクターブの声域を持ち、ヨーロッパや中国でも絶大な人気を誇るディマシュ・クダイベルゲンの登場です。
MC:ハリー杉山、セレイナ・アン(敬称略)
通訳:增島繁延(敬称略)
ハリー杉山:僕も大注目してるディマシュさんですが、映像を見ると分かりますよね、伝わりますよね、この凄まじい人気。
カザフスタン の人気スターなんですが、いろんな言語を操って歌われてるのがディマシュさんなんです。世界中で大人気です。
セレイナ・アン:女性ファンも多そうでしたけど、この6オクターブの、歌声。
ハリー杉山:この凄まじさというのは、一回、味わないと分かりません。
前代未聞でした、初めて見させていただいた時は。
実はですね、カザフスタン のディマシュさんと、現在、つながっているそうです。
ディマッシュ さん、ハロー。
セレイナ・アン:ハーイ。
ハリー杉山:ハロー、ディマシュ。
Dimash :ハイ。お目にかかれて嬉しいです。
ハリー杉山:お会いできて光栄です。
今夜、参加してくださって、どうもありがとうございます。
Dimash :こちらこそ、ありがとうございます。
ハリー杉山:ご一緒してくださり、嬉しいです。
〜ハリー杉山が通訳の方との挨拶〜
ハリー杉山:では、まず、ディマッシュ さんにお伺いしたいのですが、カザフスタン のコロナウィルスの現状はいかがでしょうか。
Dimash :カザフスタン のコロナウィルスの状況はというと、アラーの神の御加護で、エピデミック(流行伝染)の状態から、ゆっくり離れていっているようです。
最も重要なことは、コロナウィルスへの対策のおかげで、しばらくしたら、人々がこのエピデミックのことは忘れてしまうことを望んでます。
国が平和で、人々が健康になりますように。
世界が平和になりますように。
ハリー杉山:本当にカザフスタンの皆さまのご無事を祈るのですが、ディマシュさんはもともと、東京ジャズフェスティバルの参加が予定されていました。
中止になってしまいましたが、どのようなお気持ちでしょうか。
Dimash :パンデミック(世界的な伝染病)のため、日本でのコンサート、また予定していたヨーロッパやアジアでの多くの国のコンサートが延期になりました。
それでも、日本の温かな人々に会えるのを楽しみにしてます。
将来、パンデミックが収束した際にはすぐに、コンサートができることを願ってます。
皆さんとお会いできるのを待ってます。
ハリー杉山:今日は、直接、生で味わうことはできないですけれど、こうやって素敵な演奏を電波を通してしていただけると伺っています。
ディマシュさん、いかがでしょうか。
Dimash :私は歌手ですから、もちろん、できることは"歌を歌うこと"です。
なので、日本のリスナーの皆さま、そして、世界中のリスナーの皆さまに。
私の同郷の人々、音楽を愛し文化に敬意を示す全ての人々へ。
ハリー杉山:では、とても楽しみです。
早速、皆様に聴いて、味わっていただきましょう。
セレイナ・アン:ディマシュ・クダイベルゲンさんが演奏します、Samaltau (サマルタウ)です。
<“Samaltau”の演奏後>
ハリー杉山:ありがとうございます。全く驚くほど、素晴らしかったです。
お伺いします。
今、我々が楽しむことができた情熱的な歌は、カザフスタンの歌でしょうか。
どういう歌か、教えてください。
Dimash :”サマルタウ”という歌は、全てのカザフ人にとって、心の中の特別なところにあります。
この歌はカザフ人の歴史の中において厳しい時代について語られてる、歴史的な背景を持つ歌です。
セレイナ・アン:曲の中で使われていた楽器というのは、カザフスタンの独特な楽器なんですか?
Dimash :コルコブス(伝統的弦楽器)やスブズブ(伝統的縦笛)は、カザフ人にとって魂、カザフ人の心です。
どのカザフ人の心にも畏敬の念をおこし、ドンブラ(他の伝統的弦楽器)や他の多くの楽器もそうです。
ハリー杉山:たとえ、我々が言葉が分からなくても、その魂というものを受け取ることができました。
実は、今日は特別な日、お誕生日なんですよね?
Dimash :はい。
セレイナ・アン:お誕生日、おめでとうございます。
ハリー杉山:お誕生日、おめでとうございます。
あなたにサプライズがあります。
世界中のファンから、サプライズのプレゼントがあります。
今回、ディマシュさんの26歳の誕生日のために、ディマシュさんとともに、世界を元気にするメッセージを募集させていただきました。
そのVTRをご覧いただきましょう。
※メッセージVTRのBGMには、Dimashのオリジナル曲 " Screaming ” が使用された。
" Screaming ”の動画はこちら(Dimashの公式YouTubeチャンネル)
<メッセージ後>
ハリー杉山:ディマシュさん、おめでとうございます。
ハッピーバースデー。いかがでしょうか。
セレイナ・アン:おめでとうございます。
Dimash :ありがとうございます。残念ながら、インターネットの電波が悪く、見ることができませんでいた。でも、自分の曲を聞いてました。
セレイナ・アン:メッセージをいただい国は30カ国以上。
日本、アメリカ、スペイン、ポーランド、ロシア、コロンビア。
ハリー杉山:イラン、トルコ、ウクライナ、スウェーデン、ドイツ、オランダ、ジンバブエ 。
本当に驚かされます。
Dimash :ありがとうございます。
ハリー杉山:ディマシュさん、もう一曲、歌っていただけると伺っていますが、その曲を紹介していただけますか?
Dimash :「苦悩する地球人からのSOS」という歌です。
「アイ・アム・シンガー」というプロジェクト(中国のコンペティション音楽番組)の初回で歌い、私の運命を変えました。
この歌を、私から皆さまへの好意、純粋な心で贈ります。
ハリー杉山:それでは、早速まいりたいと思います。
楽しみましょう。”SOS d'un terrien en détresse”
www.youtube.com<SOSの演奏後>
セレイナ・アン:素晴らしかったです。
ハリー杉山:とても神々しいほど、素晴らしかったです。
今の曲はフランス語で歌われていたと思いますが、いろんな言語を使われて、歌っているんですよね?
Dimash :はい、多くの言語で歌います。
ハリー杉山:我々としては、いつかディマシュさんを生で味わいたいのですが 、日本に、将来、このコロナの状況が終わった時にいらっしゃるなら、何を一番したいと思ってますか?
Dimash :まず、(前回)食事をして、あるレストランを気に入りました。
"日本人の料理芸術は、なんて素晴らしいんだ"と確信しました。
そして、日本人は、寛大、率直、フレンドリーで、とても手厚いもてなしをする人々です。
カザフ人とキャラクター(国民性)が似ています。
まるで長年、お互いを知っているかのような、兄弟のように歓迎します。
日本人の皆さま、リスナーの方すべてに、ご挨拶と、心から感謝いたします。
ハリー杉山:では、一番最後に、今回中止になった東京ジャズフェスティバルのディマシュさんのステージを楽しみにしていたファンに、メッセージをいただけますでしょうか。
Dimash :もちろんです。
世界中のファンのサポートや愛情に、大いなる感謝を述べたいです。
皆さまの幸運とお祈りします。
皆さまがとても恋しいです。
そして、ファンにメッセージを伝えられた、この機会を与えてくれた全ての方々にお礼を言いたいです。
「恋しいです」「愛してます」「ラフメット(カザフ語で、ありがとう)」。
ありがとうございます。
「カザフスタン で、またお会いしましょう」(カザフ人特有のもてなしの挨拶の言葉)。
ハリー杉山:ディマシュさん、お時間をありがとうございました。
まったく信じられないほど、素晴らしかったです。
近いうちにまた、お会いできることを願ってます。
どうも、ありがとうございました。
参考サイト
https://youtu.be/YJE84Vi8Bt0
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