ディマシュ・クダイベルゲン/ Dimash Kudaibergen  

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シャニラクに込められた誇り

Dimashのお母様のsvetaママがインスタグラムでユルトの動画をアップしました。 

 
 
 
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Svetlana Aitbayeva(@sveta_aitbaeva73)がシェアした投稿 -

ユルトはカザフ遊牧民ドーム型移動式住居です。

モンゴルではゲルと呼ばれます。

 

ユルトの組み立てには3つの構造パーツがあります。

↓ 1.地面に、壁になる格子状の基礎を円形に立てます。これはケレゲと呼ばれます。ユルトの大きさは、このケレゲの円周で決まります。f:id:DimashJapanfanclubofficial:20200806233702j:plain

↓ 2.ユルトの頂上に頂く円形の天窓を高く掲げます。この天窓はシャニラクと呼ばれます。おもに採光と換気のためのものです。夜には寒さ防止のため布(主にフエルト)で覆い、朝に布を取ります。

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↓ 3.ケレゲ(壁)とシャニラク(天窓)をウイクと呼ばれる緩やかなカーブを持った棒で放射状に繋ぎます。ウイクは屋根部分になります。

(中央でシャニラクを支えているのはディマシュのお父様です)f:id:DimashJapanfanclubofficial:20200806235747j:plainf:id:DimashJapanfanclubofficial:20200807000918j:plain

組み立て終わったら、伝統方式では骨組みをフエルトで覆います。f:id:DimashJapanfanclubofficial:20200807002853j:plain

内部には、華やかなカザフ刺繍の壁飾りなどをあしらうのだそうです。

※↓クリックするとアマゾンサイトに飛びます中央アジア・遊牧民の手仕事 カザフ刺繍: 伝統の文様と作り方

このユルトの天窓にあたるシャニラクは、カザフスタンの国章のメインモチーフになっています。

1992年6月4日に従来使用のキリル文字入りで導入され、ディマシュも6月4日にSNSで下の投稿をしています。(その後ラテン文字(ローマ字)導入を受け、同デザインで2018年11月に下記のようなものになりました。) 

 グーグル翻訳

「6月4日おめでとう-国家の日カザフスタン共和国のシンボル!
私たちの独立のマスコットになった私たちの国家のシンボルの台座が高くなるかもしれません! 私たちの国が平和であり、国民が安全であり、そして私たちの旗の地位が上げられますように!」

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中央の交差した3本線の円がシャニラクです。

中央のシャニラクから伸びている放射状の線はウイク。よく見ると、天馬の後ろに格子状のケレゲが見えます。

つまりこれは、ユルトの中からシャニラクと祖国の天空を仰ぎ見た図なのですね。

そして、そこに天(あま)翔ける馬をあしらった国章。

カザフの人たちがシャニラクに抱く思いが伝わってくるようなデザインだと思いませんか。

 

カザフスタンには、" Шаңырағың биік болсын! "(シャニラギィン ビイィク ボルスン)

「あなたのシャニラク(家)が高くありますように!」と言う言い回しがあります。若い二人が結婚する時などに使われます。大意は「貴家の益々の繁栄を祈ります」でしょうか。

 

シャニラク自体が家族・家庭と同等に認識されていて、それが高いと言うことは、立派な家、家庭、一族繁栄を意味します。

(構造的なことを言っても、ウイクの勾配の角度がある程度決まっていれば、床面積が広い(つまり大きい)ユルトほどシャニラクは高い位置に来ます。

大きい家が持てる。つまり家族が多く、家財道具も多く、分解して運ぶユルト一式(数百キログラムになります)を運ぶだけの、遊牧民にとって貴重な財産である家畜も多く持っていることになります。)

 

孫文曰く「国とは人の集まりなり。」

吉田松陰曰く「山は木を以て茂り 国は人を以て盛(さかん)なり

漫画「ONE PIECE」のネフェルタリ・コブラ国王も言いました。「国とは人なのだ」と。 

家族が寄り添う家庭が社会の最小単位であり、その集まりがひとつの国家の形であると言われます。

その「国の基礎である、人」の「基盤」を、民族の「家、家族、家庭、一族」と同等のシャニラクに象徴させ、国章のメインモチーフに制定したカザフスタン共和国

若い国家の、(国家としては若くとも)長い歴史のある民族譚や自国の文化・価値観に対する誇りが強く感じられる国章です。

カザフスタン共和国と言うお国柄を理解するうえで欠かせないエピソードかもしれませんね。

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※ちなみに、日本には、法律で定められた国章というものはありません。
1920年、国際交通制度改良会議に於いてパスポートの表紙には国章を表すように採択されましたが、日本には国章が存在しなかったため、菊花紋章(天皇家の十六八重表菊を簡略デザイン化した十六一重表菊)がその代わりになり、今日に至っています。

dimashkudaibergenjapan.com

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