8月29日にカザフスタンのKhabar TVで放映された"Dimash Show.
Вдохновение【インスピレーション】"(ドキュメンタリー番組。約44分)
本記事は、その「日本語書き起こしPart 2」です。
↓ 全編OFFICIAL動画はこちら。約44分
“DIMASH SHOW. ВДОХНОВЕНИЕ” Документальный фильм - YouTube
◆以下後編書き起こし(長文)
(ナレーション)
Nina Bugaichenkoの話は、Evgenia Barsegyanのそれととても似ていた。
彼女はウクライナファンクラブのリーダーである。
Evgenia Barsegyan: わたしは3年前に愛する夫を亡くし悲しみに暮れていました。
一年半経っても悲しみが癒える事はなく、わたしは神に祈り始めたのです。
「お願いですからわたしの悲しみを癒してくれる何かを与えて下さい」と。
それから1週間が経った時に唐突にディマシュの声がTVから聞こえてきたのです。
それは驚きでした。何故なら私達のウクライナTVでは彼を見た事なんてなかったから。
彼の声を聞いた時にまず私はTVに顔を向けました。彼は”SOS”を歌っていました。
その曲は彼のターニングポイントになった曲で、この曲によって多くの人々が恋に落ちました。
私は彼が歌っているのを聴き。。。我を忘れました。
(ナレーション)
キエフのコンサートはEvgeniaにとって新鮮な息吹となった。ある意味彼女の生き甲斐にもなったのである。
Dearsにはある伝統のような事がある。ディマシュのコンサートの前にその国のテイストを持ち寄って楽屋の飾り付けをするのだ。
Evgeniaはそのプロセスに深く関わり、その為にカザフ料理の勉強までした。
さらに空港のマネージメントにも連絡した。
Evgenia Barsegyan: 私たちは素晴らしいことを実現させたの。
ディマシュはスピーカーから流れるカザフ語のアナウンスで出迎えられました。
国際空港で・・、カザフ語のあいさつで…。大使館の協力に感謝しました。
私達はヘトマン の象徴である儀礼用のメイス(槌矛)をプレゼントしました。それが何かわかります?
そして私達は彼に「私達の心のヘトマン」と命名したんです。
私達は彼の楽屋を飾り付けました。
カザフの人々が食べる馬肉(KAZY)までもスライスして用意したんです。テーブルに綺麗に並べて。
何より重要だったのは、ビシッとアイロンのかかったウクライナの伝統的なシャツ“ヴィシヴァンカ”を、部屋に掛けておくことでした。
それを着て、ウクライナの歌を歌ってほしいと思い、少なくともそう願ってはいました。
どういうわけか、きっと、ウクライナ語で 歌ってはくれる だろう・・とは思っていました。期待はしない(失望もしない)、そんな気持ち。
それでコンサートが始まって最初の音が鳴り、
ディマシュがステージに出てきて腕を大きく広げたんです。
ヴィシヴァンカを着て。。。!
その時皆がささやき始めて、「ヴィシヴァンカ着てる!着てくれてる!!」
本当に感動的でした。
皆が彼に感謝しました。
(ナレーション)
さて、こんどは、コンサート前のバックステージで
とてもナーバスになっていたAnna Oboyanskaya。
彼女は、自分がコンサートで力を注いできた大好きな歌手ディマシュのことをひどく心配していた。彼が彼女の故郷の人々にどんな風に認識されるかを。
彼女は2017年”Bastau”コンサートからディマシュと一緒に仕事をしてきた。
それからロンドン、ロシアのクレムリン・パレス。
彼女はそのアーティストのレベルやスケールをよくわかっている。
自分が力を注いだ彼女のお気に入りであるディマシュのコンサートが始まるという時にアンナは、ものすごく心配になっていた。…。
Anna Oboyanskaya:私はいつも彼のことについて話してたの。故郷のウクライナの仕事仲間にいつも彼の話ばかりして、その劇的な成功のことも、でもほとんどの人たちは信じてなかった。
まず第一に、彼の急激的な世界規模での人気の上昇について。
彼は世界クラスのスターで、疑いようのない事実。事実はそうでも、ディマシュは、他の世界のアーティストに比べて、あまり知られていないのよ。ウクライナのクラシックなショービジネスの世界という意味では。
私が皆にいろいろ、例えば”Bastau”で、世界中から飛行機にファンを乗せてやってくるということや、若干23歳の男の子が指を鳴らすだけでチケットが完売したコンサートだとかの話をする時、経験豊富なプロの芸能界の人たちにはそれは信じられない事だったの。
だってほとんどのアーティストが何年もかけてやっと出来る事だし、有名になる為に色々な芸能界の駆け引きや争いをして、そして目標を達成する為には文字どおり何でもするんだから。
ディマシュの場合はそれは自然に、当たり前のように、そしてすぐに達成されたわ。
コンサートのアナウンスがあって、私はキエフの仕事仲間に「一緒に働こう」と呼び掛け、または、単に「コンサートに来てくれるように」誘った結果、彼らは「私がずっと彼らに訴えていた物」を、彼ら自身で体験したのよ。
彼らは来て、観て、聴いて、皆ぶっ飛んだの。
彼らは口々に「信じられない」「宇宙的」「途方もない」と言ってました。
そして「私が正しくって、全てが事実だった」と言って…それは最高にクールだったわ!
(ナレーション)
ところで、ステージでのオートバイでの登場はAnnaのアイディアで、ディマシュはそのアイディアがすっかり気に入ったのだった。
彼女はディマシュのコンサートで様々なトリックを生み出した。
例えばディマシュがただ一曲タシケントで歌った時。
Annaはステージで4つのエレメント、土、風、火そして水を表現することを思いついた。
(2019年4月)ウズベキスタンの“カザフスタン年”開始を記念したオープニングセレモニーである。
↓公式動画(仕様上、YouTubeチャンネル上で再生して下さい。
Dimashの登場は01:07:07頃。)
※このタシケントでの記念コンサートは、あのマイラ・ムハメトキズィさんやバレエ、オペラ、カザフ国立芸術大学長と子供たちのバイオリン演奏など、見応えある演奏が続きます。エンディングにDimashも再登場します。
Anna:私たちは映像投影技術(プロジェクション・テクノロジー)を使いました。
舞台セットは美しく映像も素晴らしかった。
3D効果でディマシュは、ステージ上でリアルタイムに、その4大要素の宇宙的な大気と同化したの。
私たちは、4要素に命を吹き込み、人間の声と能力が5番目のエレメントになりました。
演奏中ずっと、私たちは、各要素(エレメント)を出して、ディマシュが声でそれをコントロールするさまを見せました。
彼が高音を出すときに、手の動きで火や水の輪を作り出して、最後に、全要素が彼の声によって一つの宇宙のエネルギーになったの。
要するに、世界を牛耳る5番目のエレメントは人間、人間の特異な能力なんです。
(ナレーション)
AnnaとDinara Adam がDimashを実質的に「共有」した時もあった。
ディマシュがヌルスルタンでのArnauKineticVoiceコンサートの準備中、同時にアクトべで行われる子供の祭典”バキティ バラ”の審査員だったからだ。
バキティ バラは、パンデミックに襲われる前の2018年と2019年の2度開催された。
初めの年、ディマシュはフェスティバル全ての工程で姿を見せていたが、2度目は違っていた。
Anna:彼は(開催地の)アクトベにいたし、皆は「彼がいるのだろう」となんとなく思っていましたが、誰も彼の姿を見なかった。
彼が姿を見せたのは最終日のお祭りでのサウンドチェックの時で、そう、その時よ。その時に、皆、「彼がいつもどこかにいて全てのパフォーマンスを聴いていて、そして彼が賞の授与をするんだ」ってわかったの。それは子ども達にとって、ショックと喜び両方でした。
でもそれは、「コンペティションの間中、客席にディマシュがいる」というストレスを子供たちに感じさせず、落ち着いて自分たちのパフォーマンスを終える事ができるためものでした。
最初の年、子供たちはディマシュに会った事で感動して泣き出す子もいたのです。彼らは自分の歌の出だしを忘れたり、高音を出すことにナーバスになっていました。感情が高ぶりステージで泣き出す子までいたのです。
なので、2度目の時にはこのトリックを使うことに決めたのです。
(ナレーション)
したがって、コンペティションとヌルスルタンのディレクターは、両方で、どうしてディマシュに会えないか、見かけないかを説明する羽目になった。
Annaはアクトベで子供たちに、Dinaraは、ヌルスルタンでDearsに。
Dinara:コンサートのリハーサルをしている時、中国からのファンの子達が来て、すごく寒かったのを覚えてますが、私たちは中国語を話せないので、私は姪に電話をして、中国語で彼らに「ディマシュには会えないわよ」と伝えてもらいました。
それで私たちはリハーサルを始めたのですが、信じられないことに、その子達は「中に入れることはできない」と言われたのに、始まりから夜遅くまで正面玄関でずっと待っていて。
若い子ならまだしも、リガやサンクトペテルグルグ、モスクワから来た「私と同じ年代の女性達」まで5、6人、この若い子達と一緒に立っていたの!
私はロシア語で「若い子達ならわかるけど、あなた達まで?ここで一体何してるの?中には入れられないのよ?」と言ったら、彼等は「大丈夫よ、少しだけブラブラしてるだけ」と…。
(ナレーション)
全てのDearsはディマシュがいつかグラミー賞を取ると信じている。
Dearsたちにとっては、それはただ技術の問題なのだ。
Kimberli Falkon(Dear サンディエゴ):ディマシュがグラミー賞に挑むには2つの大きな課題があるわ。
まずはジャンル、そして英語。
ジャンルについては、まず彼はたくさんの人が聞くようなアルバムを出さなければなりません。
ディマシュを音楽的にカテゴリーに当てはめるのはとても難しいわ。でも、もしも彼が本当にグラミー賞を目指すのなら、まず、超人気の、一つのジャンルでの、そう言うアルバムを作る必要があります。
そうして初めて、グラミーアカデミーは、彼のアルバムを視野に入れるんです。
英語については、「クリアな発音」が必須です。上手な英語を必要とされないジャンルはクラシックのカテゴリーだけ。
だけどもきっとディマシュが欲しいのは “Album of the year” か、“Record of the year”という部門でしょう。
グラミーには、このふたつの最も権威ある賞があるのです。
そう言った場合、ディマシュは彼の英語の発音をもっとブラッシュアップする必要があります。
Svetlana синица(Dear ロシア):賞はコンペティションとは全く違います。この場合、彼は「トレンドに沿った曲」を書かなきゃいけないんです。
もしも彼が「一つのジャンルの音楽的貢献」を目指すなら、「マルチジャンルのアーティストにならない」事を決めなければいけません。
でも、もしも「音楽界全体への貢献」を目指すのなら、他の人たちの言う事は聞かずに「自分の求める曲」を書き続ければいいのです。賞は後からついてくるでしょう。
Renat Gaisin(作曲家):ディマシュは全てのクオリティを兼ね揃えている。
彼は非常に意志堅固で負けず嫌いなんです。彼は全てにおいて一番になりたい。
今でも覚えてるのは アスタナで彼に会ったときのこと。中国の”Singer2017”コンペティションの3、4ヶ月前でした。
彼はそのコンペティションに行くつもりだと言いましたが、
いったいどんなコンテストなのか、はっきり分からないようでした。
僕たちは激励したんだけど、
その時彼は「レナット・アガ、僕はずっと勝ち進みたいんだ」って言ったんです。
スラビックバザーで勝ち、グランプリを獲ったすぐ後ですよ。
それは良い意味で「勝ちたい、一番になりたい」野心、大志があると言う事で、素晴らしい資質なんだと思います。
人は「夢は叶えられる」と言うけれど、夢は「本当に」願う人達だけが叶えられるんです。
(ナレーション)
Renat Gaisinは、ディマシュの大志とその実現への尽力をよく知っている。
多くのカザフスタンの歌手はこの作曲家との仕事を夢見る。
しかし、レナトは、何ごとも相手を選ぶ性質(タチ)で、「音楽家たち」との作曲活動を好む。
それは、【ただ単に演奏するだけとは違う、創造的な人間】というカテゴリーの音楽家たちのことだ。
Renat Gaisin:まずは、すべての人が"真の音楽家"になれる訳ではないんです。
殆どの人は歌手であったり役者であったり、それぞれのプロフェッショナルな分野があるんですが、僕が思うに、ディマシュと言うものの在り様(ありよう)は、彼が取り組んだり演奏準備をしている作品の、彼の「取り扱い方」にあります。
彼は完全に、"どう作り上げればいいのか一から十までわかる"のです。
その曲がどのように歌われるべきか、細部に渡って、彼はわかっているのです。
彼の頭の中で最初っから、それは全てプランされているんですね。
(ナレーション)
Dimashのプロフェッショナルな見解と野心は、カザフスタン以外でも高く評価されている。
多くのファンは Igor KrutoyとDimashが一緒に働く事に大いに期待している。
この有名な作曲家はディマシュの曲を作曲するだけでない。
状況を的確に分析し実用的なアドバイスもしてくれる。
Igorは「世界的に有名になりたいなら、成功したいと思う国に行かなくてはならない、そう言うものだ」と語る。
Igor Krutoy:それ(世界的に有名になる事)は、簡単ではない。
まず第一に、彼は、そこ(成功したい国)に住まなければいけない。
仮に、彼がカザフスタンに住み、時々ロシアや中国に来る、更にアメリカ・イギリス・西洋諸国でビッグになりたい、そんなわけには行かない。
それは、ありえない。
彼は(夢を)どのように実現させられるかは、分かっている。
「マネージャーを通して歌う契約を交わす」
そう言う、西側の会社と同意契約を結んで失敗した例はすでにある。
だから、DimashとKanatは契約に関してすごく慎重だし、僕もよく理解できるよ。
僕自身は彼らとの契約に全く問題はない、でも、それで?
第二に、それで僕たちは満足するようなことになる保証はない。
第三に、色々なジャンルをかけ合わせた「クロスオーバー」の世界では、Dimashは、一番になる。
だが「ポップス」に限定した場合、よりキャッチーでダイナミックで、ディマシュにとっては(一番になるのは)難しいと思うんだ。
競争はとてつもなく大きい(熾烈だ)。
でも彼は色々試すのがいいだろう、まだ26歳なんだから。
(ナレーション)
Aleksandr Revva(歌手)も「ディマシュが様々なジャンルで自身を試すこと」を提案する一人だ。
インターネットのトレンドセッターである彼は、【Dimashのような才能のあるアーティストは伝統的な解釈で歌うだけでなく自分自身をもっと試すべきだ】と確信している。
Aleksandr Revva:僕には彼がミュージカルで演ずるイメージがある。
世界的に有名なミュージカルに世界的な作曲者の舞台でね。
だから、ディマシュは演じて歌って踊るスキルを試すことができる、マカオとかラスベガスで。
どこかで何十万人、何百万人の人が観に訪れて、ディマシュのために列をなし、ディマシュと言うこの驚異的な奇跡を楽しむ事ができるんだ。
(ナレーション)
しかし、ロシアの芸能界の重鎮であるKhizri Baitazievは、Aleksandrとは意見が違うようだ。
彼にはDimashのキャリアについて別の展望がある。
Khizri Baitaziev:勿論ディマシュはミュージカルだって出来るさ。でも彼の標準より低いだろうな。
俺はスタジアムのコンサートも観てきた、大きなアリーナに何万人ものファンを前に素晴らしいショーを繰り広げた。それこそが彼の居場所だ。
それが自然で心地よい場所なんだ。それとワールドクラスのオペラかな。
こんな短期間で彼は事実上全世界を征服したんだ。
今、重要なのは、そこにガッツリと留まり、そして更に先のステップに進んで行く事。
彼の創造性にリミットなんて無いよ。
彼は歌い、ラップし、R’n’Bだって素晴らしい。
彼は良く動き、まっすぐに考え、話し方も知っている。他に何か要るか?
(ナレーション)
それは本当だ。
彼のレパートリーは色々なジャンルがあり、それぞれの色合いを持っている。
しかし、Annaは、彼女のお気に入りにまた「別な才能」を見ている。
Anna:楽屋で皆が言ってる笑い話があるの。誰が言い出したか忘れちゃったけど。
「もしもディマシュが電話帳のテキストでもステージで読み上げたら、それでさえも世界的に有名になっちゃうよね」って。
彼って凄く観客との掛け合いが上手くて、どんな些細なことにでも注目を集め続けられるの。これも才能よ。純粋なMCのスキルよ。
彼は演技の才能だってある。
歌う時にはどの曲のキャラクターにでもなりきれるし、その表現力がある。
その演技力を間近に見たこともあったわ。それはミュージックビデオ”Akkyym”の撮影だった。
私たちには制作に6−8時間しかなくて。それってすごい短時間なのよ。
それなのにメインキャラクターのディマシュは、全テイクを一発で終わらせたの。
(ナレーション)
ディマシュがどの道を選び進んでも、皆ディマシュの成功を疑うことはない。
だからこそ激励の言葉すらインスピレーションとなって響くのだ。
Aleksandr Revva:彼がこれから何年もの間クリエイティブで健康でいられますように。
でも最も重要なことは、彼を支え、信じ、彼を愛し、彼に新しい側面を開き、すべての境界を打ち破る力を与えてくれる人々に、彼が囲まれること。それを望んでいる。
Renat Gaisin:クリエイティブな人間にとって2つの重要なことがあって、それは健康と想像力なんだ。
彼がベストで、彼はこれからも躍進していくのはわかってる。
彼には一つまだ叶えていない大きな希望があるけど、それもすぐに叶えるだろう。
彼にはそんな願いを持って欲しいし、それをどんどん増やして行って欲しい。
そして留まる事なくそれを全て達成して行って欲しいんだ。
彼が一番になり全ての人達が彼のことを知り、彼のことを話すんだ。
カザフスタン国民、彼のファン、そして世界に彼を誇りに思ってほしい。
彼にそれを簡単にやって欲しいよ。
どんなに難しいことでも何も考えずに頂上まで登って欲しい。
だって僕らの中の最強なんだから、きっとできる。
Svetlana синица(Dear):ディマシュには、死に物狂いで競争してほしいです。
周りからの要求がどんどん大きくなって、すごく大変で、彼には選択の余地はないかもしれないけど。より厳しく求められれば求められるほど、彼は彼らしくなると思うの。
Kimberli Falkon(Dear):私達USAファンクラブは、彼の曲をローテーションで流せばもっと多くの人に知ってもらえると思い、アメリカのラジオ局に契約してもらうようプロモーションをかけました。
私達USA Dearsは、彼にはプロフェッショナルなレベルをどんどん挙げて行って欲しいのです。
彼はアメリカでの成功、グラミー賞や演技の方も夢見ていますから。
私達は全てが彼の願い通りになることを祈っています。
Igor Krutoy:彼は色々なタイプの聴衆を前に歌っています。
そして彼はそれを理解している。
どんな聴衆でもあっという間にひきこむ事が出来る、そして彼の全ての動きを見せつける。
彼はその動きの中、その音の中に、「全て」を持っている。
彼はそこらの新人とは全く違う。
彼はプロフェッショナルとして全てをやってきた。
アリーナで何千人もの人の前で歌った。
彼は世界的に有名な人たちと友達でいて、デュエットもして来た。
彼は美しく自分を見せ、語る。
ハンサムで、家族とカザフスタンの人々に そして世界中の人に愛される。
彼は彼の祖国を敬愛してやまない。
彼がカザフスタンについて話すとき、彼は彼の心から話し、それはとても感動的だ。
彼が歌った曲はほとんど有名ではなかったけれど、それぞれの歌は皆に喜んで歓迎された。
カザフ語で歌われる曲もあった。
ほぼすべてロシア人で埋め尽くされた聴衆で、英語の曲やカザフ語の歌でさえ受け入れられた。
何故なら彼にはそれだけ人々を惹きつけるエレルギーと魅力があるからだ。
どの作曲家だって、こんな上級なレベルな歌手と一緒に曲作りができるのは、わくわくするスリルだと思うよ。
Dimash:「僕が国民的な歌手になったら」…。
男性:もう世界的歌手じゃないか?国民的なんてもんじゃない!
(ナレーション)
これは恐らく、ディマシュの性格に関して最も興味深い矛盾だろう。
「彼のことを知らない人だけが 彼がどんなに謙虚かを知らない」
その一方、
「その謙虚なアーティストは、自分が世界で一番になることに、ためらいはしない」
彼は世界の全ての国、地域の人々に彼の歌を聴いて欲しいと願っている。
ディマシュのDearsが地球上にどんどん増える中、それは全く必然なものになるだろう。
しかしながら、とても深く哲学的な、それでいて宇宙的なアーティストにとって、ファンの数は虚栄心を示すものではなく、それは彼の選んだ道への大きな自信に繋がっているのだ。
スターになる為ではなく、自分を高める。
世界的に有名になることが目標なわけではない。
本当のゴールは「インスピレーション」。
自分の声を聞くために魂を全開にしてくれている人々のために、
創造していく事なのだ。
★★★
↓過去のDimashShow翻訳書き起こし
Dimash Show 2020年5月24日【書き起こし】Part1
Dimash Show 2020年5月24日【書き起こし】Part2
Dimash Show 2020年8月22日【書き起こし】Part1
Dimash Show 2020年8月22日【書き起こし】Part2
★★★