Dearが作った絵本
ディマシュの公式サイトDimashNewsが更新され、ペルー出身アメリカ在住のファンが作った絵本について語られています。
白い可愛い犬「マハ」が主人公です。
この絵本の白い犬「マハ」のもとになったオリジナルデザインは、ディマシュファン(Dears)の間では言わずと知れた有名なものですね。そう、ディマシュ作です。
「マハ犬」の誕生
2018年2月、中国の春節(旧正月)祝いに、番組中でディマシュによって描かれたもの。
出されたお題は「今年の十二支の戌(いぬ)を、一筆書きで」でした。
↓動画はこちら
出しちゃいます…😝舌…
— 【公式】ディマシュ ジャパン ファンクラブ (@DimashJapanFC) 2020年9月24日
じゃなくて マハ犬誕生の瞬間🐕#Dimash 画伯🧑🎨面目躍如?汚名挽回?
🎨もちろんこの時点では名前はなく、のちにマハバット=Махаббат愛=から一部とられて マハと呼ばれるようになったそう…@dimash_official #ディマシュジャパンFC pic.twitter.com/CydCqysG6W
超真剣な表情
この「ディマシュ作、十二支の戌イラスト」は、その素朴な愛らしさで瞬く間にファンの間に広がり、一種のマスコットのように扱われました。
十二支について
ここで少し「十二支(じゅうにし)」のお話をしようと思います。
日本の十二支とは子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・辰(たつ)・巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い)の総称。
日本でもおなじみの十二支ですが、起源はもちろん中国。古代中国王朝の殷(いん)の時代に考え出されたと言われています。
そして、いわゆる干支(えと)とは、
十二支(じゅうにし)と
十干(じっかん)との
組み合わせです。
十干(じっかん)と組み合わせて初めて干支(えと)と言う数詞となり、「ひのえうま(43)」「みずのえさる(9)」など、数字の代わりに日付を記録するシステムに使われたとされています。(この組み合わせが60通りあり、60年(みずのとい)で干支(えと)が一回りして最初(1.きのえね)に還ることから、60歳を「還暦」と呼ぶようになりました。)
ですから本来は十二支(じゅうにし)と干支(えと。十二支×十干)は違うものですが、こんにちでは生活の中で同一のものとして混同されて扱われることも多いようです。
(その他、戦国時代以降は月・時間・方位などを表す12進法の数詞の元としても使われるようになりました。)
この十二支ですが、もともとは動物と紐づけられておらず、紐づけられたのは諸説ありながらも後世のこと。
親しみやすい動物と関連付けられたことにより、人々の生活の中に残り、数詞としての役割を終えながらも、こんにちまで伝わって来たものと思われます。
海外の十二支
十二支と言えば中国、日本のイメージが私達にはどうしても強いですが、実はそれ以外の国にも十二支の概念は存在します。
・中国からシルクロードを経て多くの国に伝わった事
また、
・13世紀初めにチンギス・ハンが建国した強大なモンゴル帝国の影響力が大きかった
と言われています。
十二支がある国々
韓国・ベトナム・ロシア・ブルガリア・インド・ベラルーシ・タイ・チベット・フィンランド・トルコ・モンゴルなど。
国によって動物のラインナップが若干変わり、例えば卯(う。ウサギ)がベトナム・チベット・ベラルーシでは猫にかわります。
また、日本で亥(い。イノシシ)になっているものは、他の多くの国では豚になったり。ベトナムでは未(ひつじ)は山羊になります。トルコ・モンゴルでは寅(とら)が豹(ヒョウ)になります。
それぞれのお国柄で動物に関する「12種類選抜ものがたり」も変わります。
またロシア圏では、「東方から来た占いのひとつ」として取り扱われることが多いようです。
そして実はディマシュの母国カザフスタンにも十二支があります。
ちなみに、ディマシュの生まれた1994年は、十二支のある国共通して「イヌ年」です。
カザフスタンの十二支
カザフスタンの十二支は、基本は中国のものとそれほど変わりませんが、寅(とら)が豹(ヒョウ)になっています。また、架空のいきもの辰(たつ。=龍)ではなく、実存するカタツムリになっているものもあります。
古都アルマトイの博物館横に
“Eastern horoscope(東方の星占い)”
“Signs of Zodiac(十二支)”の名で十二支をモチーフにした噴水があります。1979年に完成しました。
十二体の動物のオブジェ(十二支)が噴水の周りを囲んでいます。
カザフスタン“mushel"の考え方
カザフスタンには古来より、“mushel(ムシェル)"と言う12年周期の人間の年齢の考え方、数え方、カテゴライズの仕方があります。
まず13歳を子供時代の終わりの一つの節目とし、お祝いをします。それ以降12年ごとに一つの周期(単位)としてムシェルを重ねていきます。
25歳で2ムシェル。37歳で3ムシェル。49歳。61歳とムシェル周期は続き、それが人生の節目となります。
これで言うと、ディマシュは2ムシェルの大きな節目を終えて3ムシェル目に入っています。
伝統的なカザフの考えでは、25歳(2ムシェル)で「精神的にも肉体的にも充実した、まさに人生躍動の時が始まる年齢」とされているようです。
一人前の立派な成年男子の年齢=男性結婚適齢期に達した、と言う考えかたがカザフにはあるのかもしれませんね。
ディマシュの描いた「十二支の戌」から、少し長い記事になりました。
この記事はここで筆を置きたいと思います。
共著:まつりか
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