ディマシュの歌う "Durdaraz"
5月7日は、カザフスタン共和国の祝日"祖国防衛者の日"でした。
Today #Kazakhstan🇰🇿 celebrates Defender of the Fatherland Day!
— Kazakhstan 🇰🇿 (@Kazakhstan) May 7, 2021
We express our deepest gratitude and appreciation to all those who have and continue to serve our country at the Armed Forces! pic.twitter.com/M9rbFmTPmg
"今日、カザフスタンの国旗は"祖国防衛の日"を祝います!
私たちは、軍隊で私たちの国に奉仕し続けているすべての人々に心からの感謝と感謝を表明します"
【目次】
★"祖国防衛者の日"のなりたち
1991年、ソ連崩壊後、カザフスタンは国家として独立しました。
その時、カザフスタン領内に駐屯していたソ連軍は次々に撤退し、軍人や軍関係で働いていた人々も次々と辞職、多くのひとびとが軍・軍属を去り、それぞれの故郷に帰り始めました。
衣類・食品・燃料など兵站の調達、放射線、科学的および細菌学的保護サービスの責任者なども1995年までになんと9割去り、出来たばかりのカザフスタン共和国の国防はピンチに陥りました。
出来立てのカザフスタン共和国を守る"祖国防衛者"と、その統率システムが存在しない混乱状態が当時あったわけです。
そのため、カザフスタンにとって必須である軍事的安全を確保するため、軍隊の結成と設立・法的整備・措置が若い国家の急務になりました。
政府は祖国防衛者の確保のため、軍人のための社会的保障の確立を目指しました。
・1992年5月7日、大統領署名によりカザフスタンの”国軍”が成立。中尉クラスの訓練コースを突貫で実施。
・1997年には陸軍士官学校(のちの国防大学)を設立。
・10年をかけ軍事施設を作り、国土を4地域に分け"4部体制"を作る。
・2002年、軍の予算をGDP(国内総生産)の1パーセント以上確保
・2011年、「安全保障に関する法律」「兵役者の地位に関する法律」など制定
このようにして政府は祖国防衛の布石を次々と打ち、
・2012年、"祖国防衛(者)の日"を、1992年国軍成立の5月7日に祝日に定めました。
それは、国軍が正式発足してから20年目の事でした。
この"祖国防衛者の日"は、"国を守る兵士の愛国心を養い、その役目の尊厳を高める事"を目的としています。
"祖国を守る兵士の君たちはそれを誇りに思おう。そして、国を挙げてその功績の栄誉を称える。"
という意味合いの強い祝日です。
ソ連から独立した若い、それも多民族国家の、一国としての安全と独立性の形成と維持の困難さ"、その苦闘の過程の一端がよくわかりますね。
★【動画】ディマシュが歌う"Durdaraz"
そんな5月7日に、カザフスタンのハバールTVで、特番《カザフスタン共和国 軍隊のお祝いコンサート》Қазақстан Республикасы Қарулы күштерінің мерекелік концерті が放送されました。
ディマシュはフィナーレの前の、トリを務めました。
歌は1月16日配信のDimash Digital Showからの"Durdaraz"(デュルダラズ)でした。
↓ ハバールテレビ公式YouTubeチャンネル。約1時間。
※2021年10月現在、ディマシュの歌唱部分は割愛されています。
カザフの雄大な自然や人々の伝統的な暮らしの様子などが編集されています。
↓ カザフの誇りの象徴、国章にも使われる"シャニラク"
★"Durdaraz"について
この"Durdaraz"(デュルダラズ)はもともとはカザフの民謡で、オリジナル作者はカザフスタンの著名な芸術家、Ешнияз Сал Жөнелдікұлы(エシュニヤズ サル/1834-1902)。
参考記事
Ерболат Кудайбергенов(エルボラト)氏もまたこの歌を歌っています。(氏はディマシュの歌う"KIELI MEKEN"の作曲者でもあります。)
ディマシュ 新曲「KIELI MEKEN」アップ - ディマシュ・クダイベルゲン/ Dimash Kudaibergen
↓エルボラト氏近影
この投稿をInstagramで見る
Durdarazは、様々な歌手に歌われていますが、もともとはディマシュの歌唱とはもう少し違う雰囲気の歌。具体的に戦闘的な歌詞でもありません。(煎じ詰めると、"雨降って地固まる"的な歌詞です)
ディマシュのアレンジはかなり勇ましいですね。
↓ 2011年 ジャディラ・アルスタノワ/Жадыра Арыстановаさん歌唱。昔語り風。
↓ 2009年。エルボラト氏。エキゾチック現代風。
↓2019年12月 ディマシュ NYソロコンサートで。勇ましい!
※クリックで直接飛びます
共著:まつりか
★★★
↓ ディマシュが5月1日"カザフスタン民族統一の日"のために歌った"Qairan Elim"が5月7日にディマシュの公式YouTubeにアップされました。是非ご視聴ください。
★★★
↓公式 ディマシュ ジャパン ファンクラブの各リンクと
ディマシュ本人やOFFICIALのSNSリンク集
※このブログは2つのランキングサイトに登録しています。
下にある2つのバナーボタン(にほんブログ村と人気ブログランキング)をポチっとして、ディマシュ・クダイベルゲンを日本に広める事を応援して下さいね ♪(SAMPLE画像参照してください)
※また、バナーの上にあるSNSシェアボタン(facebook、Twitterなど)も、どうぞご活用ください。SNSにログインした状態でポチっとすると画像付きで簡単にシェアできます。