
◆ディマシュの生まれ故郷、カザフスタン西部・アクトべにあるアートセンターアクトべの公式YouTubeチャンネルが更新され、
◆インタビューオリジナル公式動画(11分44秒)は書き起こしの末尾にあります。
★Dimashはどうでしたか?
Marat Aitimov:
ディマシュはとにかく多才で、他の誰とも違っていましたね。
彼がカレッジ(A.ズバノフ記念アクトベ音楽学校)の頃、カザフ歌手のAlisher Karimov氏がとても人気を集めていました。
ディマシュはよく彼の歌を真似して歌っていましたよ。
よく彼の歌を聴いていたんです。
↓ 参考動画 Karimov氏公式YouTube/ディマシュとのデュエット
※ディマシュは何度かカリモフ氏と歌っています。
曲名"アイカラコズ"(民謡)
Marat Aitimov:
しかしながら、時が経つにつれて、ディマシュは"他の誰とも違うところ"を見せはじめました。
他の誰とも違い、こと芸術性に関しては誰にも従わず、もちろん年長者の意見は敬意を持って聞きはしますが、それが"歌い方"だったり"聴衆への聴かせ方"の事になると、彼は"自分のやり方"を貫きました。
もちろん、年長者の"こうしなさい"というアドバイスに耳は傾けるのですが、同時に"彼自身が思う通りに"やり遂げる。
私はディマシュのそういう部分には、本当に敬意を表しますよ。
★Dimashについて
Marat Aitimov:
彼は依然として"私たちの知るDimash"です。
年長者に逆らうことなく敬い、謙虚です。
私は今まで大勢のスターを見てきましたが"才能のある人ほど謙虚で素朴であること"に気がつきました。
そして、ディマシュはそのうちの一人で、私はそれを本当に嬉しく思います。
皆が口々に"ディマシュには変わらずにいて欲しい"と言いますが、私はディマシュは決して変わらないと信じています。
★なぜ(あなたがディマシュの教師に)選ばれたのでしょう?
Marat Aitimov:
すでに言っている事ですが、私は以前からディマシュの家族と交流がありました。
彼の祖父母、カナト、そしてスヴェタ…。
私がアクトべに来てからずっとです。
スヴェタは私のクラス(当時はアクトベ教育研究所)にいました。彼女は私について、声楽をやっていたんです。
ディマシュの事は彼が6歳くらいの時から知っています。
彼は私たちの学校の子ども音楽教室に通っていました。
(進級進学上の選択で)「何を勉強するか」という問題が出てきたとき、すでに答えはでていて、彼は選択済みでしたよ。アートの夢をね。
9年生終了時、ディマシュは"首都アスタナ(現ヌルスルタン)にある音楽大学"に進学したがりました。
※カザフスタンの学校教育は、日本のほぼ小中高に相当する初中等11年(うち義務教育9年)と、専門学校(2年)、大学(4年)の組み合わせパターンがあります。9年生には進級試験、11年生には卒業試験があります。(なお、11年間の初中等教育は12年に延長するなどの教育改革が行われています。)
しかし、私達は他の親同様に、子どもが家から出るのを好まなかった。
怖いと言うことではなく、ただ、"心配だった"んです。
ディマシュはとにかく行動的でせっかちだった。
彼の両親は、ディマシュがもっと大人になるまでは、彼を独り立ちさせたくなかったのです。
そして、だからこそ、スヴェタとカナトは私に"ディマシュは地元(A.ズバノフ記念アクトベ音楽学校 )に行くのだけれど、あなたは彼を引き受けてくれる?"と訊いてきたのです。
Marat Aitimov:
私自身、知り合いや友達や親戚の子どもに教えるのは、実は苦手なんです。だからディマシュ以外は知人の子どもは誰も教えていません。
子供に教えるというのは非常に責任重大ですからね。特に"知人の子供"を託されるとなると余計にやり辛くなるんですよ。
ですから、正直に言うと(ディマシュを教えるのは)最初は怖かった。
"どうなる?うまく行く?それとも…"と。
でも、神に感謝、ありがたいことに、ミウアさん・スヴェタ・そしてカナトと私の努力の連携によって、ディマシュのトレーニングを4年間やり遂げることが出来ました。
ご覧の通り(ディマシュは)悪くない出来ですよね?(笑)
Marat Aitimov:
もう一つ言っておきたいのは、私は、
"他の子を10回褒めて頭を撫でる間、ディマシュを褒めるのは多くても1度”でした。
そして、それを後悔はしていません。
"ディマシュに対して厳しく接した"と言うその事実は、きっと彼がいま達成し得たことの助けになったのではないか、と私は思っています。
アラーのみぞ知る、ですがね。
★"興味深いお話”はありますか?
Marat Aitimov:
あれは、成長期の頃でした。
ディマシュは他の生徒と喧嘩をしたことがありましたね。
校長室に呼ばれたんですが、
…まあ、なんの問題もなかったんですけどもね。
あと、7時55分開始の"朝勉クラス"というものがあったのですが、ディマシュは何度か寝過ごして来なかった事がありました。
もちろん、理由はわかってはいましたよ。
ディマシュはいつも夜遅くまでスタジオにいるので、朝、起きられないんです。
それで、主任教師のアイマン・ダウトヴナ先生が電話してきて ”ディマシュが歴史と数学のクラスに来ていない”と、私に言うんです。
"ディマシュに電話するなんて無駄だ"
と思ったので、私はすぐに(祖母の)ミウアさんに電話をかけて、”不祥事が起きてます。ディマシュがいないんです”と告げました。
やがて10分か15分後に、
髭面で、かろうじて服のボタンをとめたディマシュが、現れるんですよ。
"ディマシュがクラスをサボったり、ある活動に参加しなかった"と伝えた時に、ミウアさんが一度私に言った言葉をよく覚えていますよ。
”マラトさん、
共に協力して、
なんとかディマシュを
卒業させましょう”
彼の崇拝者、特に中国のファンは、ディマシュがファルセットで歌うのを好みます。
どうしてかはわかりませんが、中国の人たちは"歌手が高音で歌うのが好き"みたいですね。
あの頃、ディマシュはファルセットを(独学で)学んでいました。
私は彼がそれにのめり込むのが嫌でした。音楽学校では学術的にそれは歓迎されないからです。
私は"彼の声帯を痛めてしまうのではないか"と心配して、(敢えて)ファルセットでの歌唱をさせていませんでした。
(それなのに)私が学校へ行くと、普段彼は3階の私たちの教室でファルセットで歌っているんです。
けれど、なぜか、私が来るのを彼は"察知"するんですよね。(笑)
いまだに彼に(なぜ私が来るのがわかったのか)訊きたいと思ってるんですけれど、いつも訊き忘れちゃう。
でも私が校舎に入ると同時に、彼はそれ(ファルセット)を歌いやめるんですよ。
そして上がっていくと、いつも彼の姿が遠くにチラチラ見えるんです。
どうやらディマシュは
"私に叱られる"と思っていたんでしょう。
おそらく、彼の年長者への敬意…彼がそのように育ってきたことによるものでしょう。
時が流れる過程で、色々と興味深い出来事がありました。
私は"盲目的には従わない生徒"のほうが"全てにおいて正しい行いをする生徒"よりも好きなのです。
そんな生徒のほうが、将来何をするかが楽しみなものです。
ディマシュは、彼の独自性で確実に彼の目標を達成へと導きました。
Congratulations for Dimash!
友人達、アクトべの市民の皆さん、親愛なる世界中のディマシュのファンの方々、今日は私たちのディマシュの27歳の誕生日です。
考えると27歳はまだまだ若く、それでも、もう子どもではない。
我らがディマシュは、この若さにして"多くの人たちが達成し得ないだろう高み"を一つ一つ征服して来ました。
そして彼の業績と共に、ディマシュは"真の愛国心とはどうあるべきか、そして真に礼儀正しい人とはどのような人か"を我々に見せてくれています。
"ディマシュこそが、今のカザフスタンの若者の見本になる存在だ"と考えています。
何よりもまず、君の健康を願う。
そして、君の声が力強くありますように。
変わらずにいて。
君は変わらないと信じている。
君は、僕に「アメリカでコンサートをしたい、大きなコンサートホールで」って言ってましたね。その夢は満たされた。
君には他にも夢があるのを私は知っている。
ここで、それが何か、はっきり言うことはできないけれど(まず、君に許可をもらわなくてはね)君が夢見るすべてにおいて成功しますように。
どこにいようと、君が健康で、成功するように。
我々は、みな、君の成功と幸いの祈願者ですよ。
どうか、カザフを称え続けてください。
神の恵みがありますように。
誕生日おめでとう。
↓ブログ内関連記事
dimashjapanfanclubofficial.hatenablog.com
dimashjapanfanclubofficial.hatenablog.com
Gaziza Zhubanova(1928-1993)は、出身がアクトベ。音楽家A.Zhubanovaの娘。モスクワで学び、作曲家としてはカザフ初の女性。
— 【公式】ディマシュ ジャパン ファンクラブ (@DimashJapanFC) May 31, 2021
「アートセンターアクトべ」には、大ホールと、8つの芸術組織(楽団/合唱団/舞踊団/劇団/民俗楽団etc.)があり、こどもスタジオ《Саз サズ》には、かつて Dimashも所属。
«САЗ» 子どもスタジオは2006年に設立。芸術監督は、SvetlanaAitbayeva(Dimashの母)。子ども合唱団も育成。
— 【公式】ディマシュ ジャパン ファンクラブ (@DimashJapanFC) May 31, 2021
市、地域、全国レベルでのスキルを培います。
多くの卒業生が、Dimash と同じように、A. Zhubanov 記念 Aktobe 音楽学校に入学し、さらにプロのレベルでスキルと知識を向上させます。
★★★
↓5月21日リリースの新動画" Across Endless Dimensions"
どうぞご視聴ください。クジラ出現!
↓ ポップな"Be With Me"もどうぞ!
ディマシュは様々なタイプの歌を歌います。
★★★
↓公式 ディマシュ ジャパン ファンクラブの各リンクと
ディマシュ本人やOFFICIALのSNSリンク集
dimashjapanfanclubofficial.hatenablog.com
※このブログは2つのランキングサイトに登録しています。
下にある2つのバナーボタン(にほんブログ村と人気ブログランキング)をポチっとして、ディマシュ・クダイベルゲンを日本に広める事を応援して下さいね ♪(SAMPLE画像参照してください)
※また、バナーの上にあるSNSシェアボタン(facebook、Twitterなど)も、どうぞご活用ください。SNSにログインした状態でポチっとすると画像付きで簡単にシェアできます。