本記事は、7/15のスラヴャンスキー・バザールでの配信イベント(記者会見など)【"最高の時間、ディマシュ・クダイベルゲン"(スターアワー)】の質疑応答部分の日本語書き起こし前編です。
【書き起こしここから】
司会(Dima karas):本日はビテプスクと世界中の人々から愛されているアーティストをお招きしています。
彼は普段はあまり記者との会談はしないのですが、今日はビテプスクでそれを行っていただけます。
そして皆さんからのご質問も可能です。
Dimash Qudaibergenさんです!
どうぞ拍手を!
司会:Dimash、普通の話から始めましょう…お決まりの質問です。
95年にSlavic Bazaarでグランプリを獲得しましたが、これがどのようにあなたの人生に影響をあたえたのでしょうか?
D:95年ですか?
司会:95年。
D:2015年です。
司会:(参加者に向って)心配になっちゃった(笑)…そんな風に見ないでくださいね。
2015年ですね。ありがとうございます。
D:質問ありがとうございます。
みなさん、記者の皆さん、こんにちは。
ここに来られて嬉しく思っています。
みなさんが僕を忘れずにいて招待して下さって、主催者の方みなさんに感謝しています。
ベラルーシ、ベラルーシの皆さんが大好きです。
僕はこのSlavic Bazaarを本当に真剣に受け止めています。
僕はここのステージが大好きなんです。
このSlavic Bazaarで歌ってから約6年が経ちました。
その間、僕の人生にはものすごくいろいろなことが起こりました。
僕に人生のチケットを与えてくれたSlavic Bazaarに本当に感謝しています。
司会:今スクリーンにはあなたが2015年に優勝した時の写真が出ています。
記者のみなさんとインターネットの視聴者のみなさんは見ることができますよ。
(会見時間は30分、質問者は名乗ること、カメラを遮らないことを説明)
👨質問者:Slavic Bazaarの他にもあなたは様々なところに出演されましたね。
New Waveではイーゴル・クルトイ氏とかなり一緒に仕事をされました。
現在イーゴル・クルトイ氏とのお仕事はあなたにとってどのようなものなのでしょうか?
D:ご質問ありがとうございます。
Slavic Bazaarの大会の後は、中国ですでに有名な歌手ばかりが参加している“歌手”に出演しました。
僕はトライアルとして招待されたのです。
どうしてこういう風に言ったかというのは、当時は僕だけが無名な参加者だったということなのです。
その後、アメリカCBSの “The World’s Best” にも参加しました。
そして多くの作曲家と仕事をしてきました。
イーゴル・クルトイ氏とは良い友人とも言えます。
ヨーロッパやマドンナやリアナに曲を提供したアメリカの作曲家とも仕事をしましたよ。
中国ではジャッキーチェン氏の映画のサウンドトラックや他の中国や世界で有名な俳優やアーティストに曲を書いた有名な作曲家とも。
"僕とイーゴル・クルトイ氏は契約を交わしている"と言う人もいますが、僕たちは信頼関係に基づいて仕事をしているんです。
彼が曲を書いて、僕が歌う。
僕は今、中国とアメリカの2つのレーベルと契約しています。
でも、僕は “僕自身がボス” であって、誰からも僕の権利を侵されません。
ラッキーなことに、僕には両親、父、先生がいます。
母や父が"どうやっていくか、何の為に頑張るべきか"をアドバスしてくれます。
これについては、僕は本当にラッキーな人間です。
イーゴル・クルトイ氏の曲については何も言うことはありませんよ。
だって曲を書けばヒットですよ。
僕が歌わなくても、他の人が歌っても結局は売れるんですよ。
僕に言わせれば、このような作曲家は今の時代では珍しくなってきています。
これが今の芸能界なのです。
以前は芸能界にもアート(芸術)があったものです。
今の芸能界は"芸術を創り出す"というアイデアを失いつつあります。
曲はどんどんシンプルになっていっている。
歌手たちは高い知識をほとんど必要としないのです。
そういうこともあって、僕はイーゴル・クルトイ氏に素直に感謝したいんです。
自分に正直に今でも価値ある曲を書いてくださって。
僕もまたそれを名誉なこととして、彼の曲を、心を込めて歌っていくつもりです。
質問者:カザフスタンで最後に歌ったのはどの時ですか?
いつが最後のコンサートだったのでしょう?
D:間違っていなければ、アスタナアリーナスタジアムのArnauのソロコンサートが最後だったと思います。
パンデミックの為に僕たちはステイホームとなってしまい、スタジオでの仕事だけになってしまいました。
世界中の僕のリスナーやファンが僕の仕事を待っていてくれているのは分かっています。
僕もこの世界中に広がっているコロナ禍が終わって素晴らしい時を過ごせることを待ち望んでいるんです。
新しいプロジェクトを始める予定ですよ。
2年前に歌った曲だと思うんですが。
質問者:ファンがあなたの周りについて回っているのを多くの人が見ていますが、
それは不便(不自由)ではないですか?
D:う~ん、正直言ってあなたがそんな質問をするとは驚きました。
それ(ファンに囲まれること)はすごく楽しいのでね。
この芸能界では多くのアーティストが何かしら"有名になりたい"と思う時代です。
そういうことで言えば、僕にその機会を与えてくださったアラーに感謝しているんですよ。
人気が出るというのは、現実のこととは感じられないんです。
“歌手”や“Slavic Bazaar”の後、僕の人生は劇的に変わりました。
僕はそのような事に倦み疲れるなんてありませんよ、決してね。
逆に"ファンと共有できる日々を有難う"と思っているんです。
信じられないような感覚ですよ。
3~4日くらい寝てない日が続いて肉体的に疲れている時にリスナーと会わなければならない時もあります。
でも、その瞬間は精神的にも元気になるんですよね。
質問者:ファンレターで一番遠くから届いたのはどこからですか?
D:(よく聞こえなかった)え?もう一度お願いします。
(質問繰り返す)
D:恐らくアフリカですね。
質問者:彼らはあなたの曲を歌いますか?
D:みんなというわけにはいきませんけど、そこにも僕のリスナーはいます。
質問者:あなたのファンクラブの活動をどう思いますか?
ミンスク空港でのあなたへの皆さんからの歓迎を見ました。
旅行制限があるにも関わらず皆あなたに会いに飛んできましたよね。
このフェスティバルに来ているアーティストでこんなすごいファンクラブを持っているのは見たことがないですよ。
D:正直よく分かりません。
鏡を見た時、そういうことを自分に問いかけたりします。
でも僕にはそういう熱心なファンがいるのは事実です…と思います…ええと…
多分彼らは"僕の音楽がただ好き"なんだと思います。
…正直よくわかりませんが。
質問者:次の質問です。
今年はパフォーマンス以前にこのコンテストに審査員として参加なさいますよね。
別の面の発見になりますね。
どういう点に注目しますか?何があなたにとって重要でしょうか?
D:コンテストはまだ始まっていませんので、今この段階では"お気に入り"とかはないのですが、僕は愛国者なので、祖国の代表を応援します。
これは当然のことです。もし「そんなことはないです」と言ったらウソになりますよね。
でも、ここでは"ひいき"はしませんよ。
僕自身が国際コンテストで育ちましたから(自分の好みとか、愛国心とかとは)全く違った原理を持っています。
僕は、"Slavic Bazaarは国や……境界線は一切ない大会だ"ということは十二分にわかっています。
全ての人がそれぞれの国、国家を代表して、共通言語である"音楽と言うことば"で交流し始めるのです。
そう言う事でも、僕の責任はとても大きいのです。それは僕が参戦した時よりもずっと大きなものとなります。
この場をお借りして、参加者のみなさんが価値あるパフォーマンスができるよう幸運をお祈りしています。
そして、今僕がここで “グランプリは重要じゃない” と言ったら、信じる方もいるでしょうし、信じない方もいるでしょう。
でも、そうなんですよ。
人生にはグランプリが最も重要なわけではないのです。
最も重要なのは、"この大会の後、多くの人があなたを愛してくれる"と言うことです。
数百万人になるかもしれない。
だからこそ、参加者のみなさんは自分のパフォーマンスを100%出し切らなければいけないんです。
僕が注目するのは"参加者が自分の選んだ曲をどう表現するか"という点です。
観客にアピールしたくて難曲を選んでしまい、喉に無理をかけ、歌そのものを踏みにじってしまうことは往々にしてあることなんです。
現実には上手くいかないものです。
技術的に超難曲ではないものを選び、それを、100%で歌うのがいいと思います。つまり適切に聞こえ、完全に100%で歌えるように。
だから最初に僕は"パフォーマンスの完成度"を見ます。
それから"動き(演技)の完成度"も大切です。
というのも、僕はアーティストというのは先ず、俳優であるべきだと思っているんです。それからボーカリストであり、ミュージシャンなのです。
皆さんの幸運をお祈りしています。
質問者:ありがとうございます。あなたの幸運も。
D:ありがとうございます。
DK Media World(DKM):昨年あなたはBatyrkhan Shukenov氏と仕事をしていたRenat Gaissin氏とKuat Shildebayev氏と仕事を始めましたね。
Batyrkhan Shukenov氏も以前Slavic Bazaarの審査員をされたことがありました。
彼は旧ソビエト連邦国でも知られていて愛されていました。
↓ブログ内参考記事
dimashjapanfanclubofficial.hatenablog.com
dimashjapanfanclubofficial.hatenablog.com
このような(Batyrkhan Shukenov氏ゆかりの)作曲家達と仕事をすることは、どうあなたに影響していますか?
Batyrkhan Shukenov氏と繋がっているという感覚はありますか?
D:今、僕が唯一"Batyrkhan Shukenov氏と繋がっている"と感じられるのは、Kuat Shildebayev氏とRenat Gaissin氏と仕事をしている時ですね。
彼らは僕の国ではとても有名な作曲家なんです。
彼らはとても権威ある確立された方々です。
今ここで僕の気持ちを言っていいのか分かりませんが、Batyrkhan aga を想っています。
とても心にあります。彼の歌で僕は育ったので。
※ ↓ ディマシュの尊敬する故Batyrkhan Shukenov氏
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彼はアーティストのあるべき姿、歌手がどうあるべきかを示す永遠の模範です。
彼はすごく謙虚な方です。
あんなに有名になった、大きなステージで歌うのに、いつも落ち着いていて、最も謙虚でい続けることでいつも僕たちを魅了してくれたのです。
今、彼は僕たちの道しるべであり、先生なのです。
多くのアーティストは彼の曲で育ちました。
僕たちにとって彼は辞書のような存在なのです。
Renat Gaissin氏はBatyrkhan aga と長い間一緒に仕事をしてきた作曲家です。
僕たちはとてもいい関係です。
Kuat Shildebayev氏はBatyrkhan Shukenov氏にカザフ語のヒット曲 “Otan Ana” と言う曲を書いた方です。
彼らのフルアルバムは、カザフスタンだけでなく、旧ソビエト連邦国全体でも大きな成功を収めました。
DKM:ヨーロッパのファンは、パンデミックで延期になっているミンスク、デュッセルドルフ、プラハのArnauコンサートツアーを待ち望んでいます。
既に買っているチケットを引き出しの奥にしまって、払い戻しせずに待っているんです。
彼らに何か言ってあげてくれますか?
D:блин!(笑)*1
質問者:ミンスクの視聴者も(延期されたコンサートを)待っていますよ。
D:(立ち上がって)チケットを払い戻していない全ての皆さんに、ここで立ち上がって、頭を下げさせてください。
これは、アーティストにとってこの上もない嬉しさです。
涙を流しているとは言えませんが、どうやって泣くか知っていたら、僕はもう泣いていますよ。
質問者:え?どうやって泣くかを知らないのですか?
D:カザフの男は泣かないんです!(笑)
感動しています。
世界中の"チケットを払い戻していないファンのみなさん"に、感謝しています。
僕が幼かった時にはこんな事は想像もしていませんでした。
すごく嬉しいです。
人生について一つはっきりとわかっているのは…
"僕はとても幸せな人間だ"ということです。
とても幸せです!
世界には70億人もの人がいて、僕らはみんな"誰かに知られたい、有名になりたい"と願うものです。
(そうでないと思う人も多いでしょうが)これは本当のことですよ。
この世界には本当にたくさんの才能ある歌手、アーティストがいますが、アラーはそれ(願ったこと)を全て僕に与えてくださいました。
だから、"人生に起こっていることはすべて哲学的にとらえよう"と僕は思っているんです。
ただただ、神様・両親・全てのリスナーに感謝です。
今ここに座って記者の皆さんにお話ししているのは、とても嬉しいことなのです。
長い間、こういうことに向かって歩んできました。
時々、友人に言うんです。"僕はこれを全部思い描いていたんだよ、信じられる?"って。
全ての友人、家族、勿論僕も含めて神様に感謝、僕の人生に起きている全てのことに感謝です。
↓後半はこちら
dimashjapanfanclubofficial.hatenablog.com
↓ Dimash News
☆記念ビデオ☆スラヴィックバザール 絡みで縁のある歌手に取材。
— 【公式】ディマシュ ジャパン ファンクラブ (@DimashJapanFC) July 15, 2021
ローザ リンバエバ、🎼ベロヴェシュスカの森 で共演したNagima Eskalieva、優勝前に共演したAlisher Karimov、Dimash本人、カザフスタン代表で出場の Dinara Sultan、アムレ、アダム、2019年グランプリの友人 アディルハン・マキンなど
↓ インタビュー部分動画はこちら
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↓ ディマシュ真骨頂"Olimpico"イタリア語
どうぞお聴きください。
↓ ポップな"Be With Me"もどうぞ!
ディマシュは様々なタイプの歌を歌います。
★★★
↓公式 ディマシュ ジャパン ファンクラブの各リンクと
ディマシュ本人やOFFICIALのSNSリンク集
dimashjapanfanclubofficial.hatenablog.com
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*1:блин/ブリンは、ロシア語で元々は薄いトルテーヤ風のパンケーキの事ですが、男女とも肯定的否定的にも使えるマイルドな悪態、感嘆のことば。「くそー」などの意