◆本記事は、
DK Media Worldによる、Dimashの恩師の方々の談話エピソード動画/Part1の、日本語書き起こし(許可済み)です。
◆オリジナル動画(2021.09.01アップ、約13分)は日本語書き起こしの末尾にあります。
【以下 日本語書き起こし】
"Dimash & Mayra Dauletbak/Don't be afraid of high notes"
第1弾
Mayra Dauletbak先生(Dimashのボーカルの先生、KazNUI(カザフスタン国立芸術大学:2015年)ポップアート科部長・教授)
Mayra先生:まず、このインタビューに感謝します。
また、Dimashの作品を愛して下さる皆様に心から感謝致します。
私はMayra Dauletbak、プロの歌手です。
教鞭をとるようになるまでは、長年、アルマトイの協会の国民的コンサートやツアーなどの仕事をしていました。
そして、Zhas Kanat(若い翼:カザフスタンで一番有名なボーカルコンクール大会)から招待を受けて、私はこの大会の最初の参加者(審査員)になりました。
私が最初にDimashと出会ったのは、
まさにこの"Zhas Kanatの審査員として"です。
(2012年5月。ディマシュはこの時SOSなどを歌いグランプリをとった。)
当時、Dimashは、A.ズバノフ アクトベ音楽大学の3年生(Marat氏に師事)でした。
勝者を発表する前に、私とDimashはバックステージで初めて相まみえたのです。
その時、彼から"カザフスタン国立芸術大学に入学すること"を聞いていました。
そこは、私が総合芸術部での教鞭をとることになっていた大学です。
時が経つのは速いもので、それから1年半後、Dimashが(国立芸術大学の)私のオフィスへ挨拶にやって来て「僕を覚えていらっしゃいますか?」と訊ねたのです。
私は「勿論よ。Zhas Kanatのゴールデンウィング グランプリの勝者を忘れるわけがないじゃない」と言ってハグをしました。
あれは心温まる再会でしたね。
私は、彼には
"ポップスボーカルではなく、アカデミックな方向でやった方がいい"とアドバイスをしていましたが、
Dimashは(敢えて)"ポップスの学科"を選んで、私達の所へ入学してきました。
彼はとっても…"才能のある子"です。
不思議な巡りあわせでDimashと初めて出会ったのが、あのコンテストで、
彼は非常に印象深く…。
言葉では言い表せないですね、あの感情は…。
彼は白いスーツを着ていて、あの頃は、髪型も(今とは)違っていました。
彼が舞台袖から出てきた時、私は「あれは王子様だわ」と言いましたよ。
その(曲の)終わりには感動していましたね。
これは、アーティストにとって非常に大切なことなんですよ。
ステージに上がった時すでに彼はそこを制していて"何かを語りかける"場を作りあげているのです。
このことは、パフォーマーにとっては非常に大事です。
そして彼が歌い始めると…
"鳥肌もの"でした。
勿論、私達(審査員)全員が、一瞬でね…。
私は、彼へ高評価を付けました。
Dimashは才能ある人物です。
あのような声は、100年に一人の逸材ですよ。
私はポップス系ボーカルの科目を担当していました。
私は、"高い教育"というのは、“アカデミックボーカルのように、完成されたもの"のことだと思っていました。
でも、Dimashはこう答えたんです。
「いいえ、僕は、ポップス学科で"ボップスのボーカル"を学びたいのです」とね。
彼は自分で選び取ったのです。
恐らく、これは正しい選択だったのでしょうね。
だって今では全世界が彼を知ることになったのですから。
私達はそれを望んでいました。
勿論、学生の頃から彼の芸術は多くの聴衆に聴かれてはいましたが。
それ(全世界がDimashの歌を聴く事)は、私の夢でもありました。
私はそれが実現してとても嬉しかったですね。
彼は生まれながらの美しい声質を持っています。
それに、とても"柔軟な"声でもありますね。
彼はとても才能があり、頭の良い生徒です。
あっという間に簡単に順応できるのです。
広範囲の音域の声というのは、才能です。
彼のギフトは"とても聡明な才能ある学生であり、そのパフォーマンスも規律に基づいたものだ"ということ。
(Dimashが説明しているビデオ)
Dimash:歌う時はいつも声を訓練していないといけません。
"天空に上がるように"歌わなければ。
言うなれば、サポートが必要ということ。
(発声)“あ~あ~あ~あ~あ~”
Mayra先生:これだけではありません。
これは最も大事な才能であり、天からの授かりもの…"彼がどのような声を持っているか"。
それから勿論その声を成熟させる努力…"声を磨くこと"です。
だからずっと声を磨く努力が必要なのです。
"ボーカルの勉強は一生続くのだ"とErmek Serkibayev教授もおっしゃっていました。
(Dimashが説明しているビデオ)
Dimash:子供の頃、僕は合唱団で女の子たちと一緒にソプラノを歌っていました。
ティーンエイジャーになると声変わりをしますね。それは僕にもありました。
僕の声も、変わりましたよ。
Mayra先生:歳を重ねると声は発達し、知識面でも体力的にも人は成長します。
ですから、歌唱方法も発展します。
当時のZhas KanatでのDimashのパフォーマンスは、プロとして見ても出来の良いものでした。
ですが、そのまま立ち止まってずっと変わらないはずはないのです。
成長していきますから、声色はもっと美しくなりリッチになり、その声の色彩も豊富になります。
声帯も(成長に合わせて)発達していくものですからね。
(Dimashが説明しているビデオ)
Dimash:僕は曲のクライマックスの時にだけソプラノで歌います。
というのも、これ(ソプラノ)が僕の"主要な声"と言うわけではないので。
僕は平凡なテノールですが、僕の音域はもうすぐ5オクターブに達すると思いますよ。
Mayra先生:彼は低音…専門用語で言うならlower register(…更に低音域)が出せるように胸部の共振を開発しました。
そしてその音域はもっと広くなり、今までのトーンも美しくなったのです。
彼は成長して、更に“プロ”になりました。
ステージでは風格も出て、聴衆とのコミュニケーションにも自信を持ちました。
今までの歳月はDimashにとっては無駄ではなかったのです。
彼はとても才能のある人ですが、更に自分の経験からも"アーティストとしての独自のジャンルのパフォーマンス"を得たのです。
それに加えて、彼が情熱を持って示す、あまり知られていない曲のレパートリーの広さ…。
彼はいつでも"これ"というレパートリー(曲目)に興味を持っています。
長い目で見た時、これはとても素晴らしいことで、世界的水準の音楽の名曲への知識となるのです。
これが彼の人生においてどれだけ役立っているかお判りでしょう。
そこが、私が嬉しいと思う点なのです。
(“Diva Dance”)
"歌への愛"が基本です。
その次に"好奇心"。
そして"知性"。
更に"教師の運(どんな教師に出会うか)"ですね。
これは私個人の意見ですが、やるべきこと(歌のレッスンなど)の他に、独学として、"たくさん文学を読み、ミュージシャン(音楽家)やその素晴らしいパフォーマーの作品に触れること"が良いと思っています。
その技術性・芸術性を見たり、コンサートに参加するなど…。
あらゆること…交響楽、オペラやバレエ、良い映画を観るとか、博物館へ行くなどして"自分の器を満たす"こと。
そうすれば、曲に携わる時、それら(の経験)が全て役に立ってくるのです。
(器の)内にあるものの中から湧き出て、声帯全体で歌い出すのです。
歌うのです!
どんどん歌わないといけません。
"心の底から、魂から"歌う時、その音(声)は素晴らしく神聖なものになるのです。
彼の高音は更に伸びるでしょう。
私は学生に「こういう高音を(出す事を)恐れる必要はないのよ。」と説明します。
「でも、好奇心は必要よ。“今どうなってるの?次は?”“自分にできる?” というような自問を続けることがね。」と。
「興味や好奇心、そして時にはちょっとした疑問の視線でさえも必要よ」とね。
"更に高音を出そう"とする時、もっと高く上げるのは技術的にはとても簡単になるのです。
使う筋肉が、それを覚えていきます。専門的に言うと" muscle memory"(筋肉の記憶)です。
それはもう目に見えない、知らず知らずのうちに歌唱テクニックとして身についていくものです。
そして(自分でも)驚くのです。"わぁ、できた!"と。
それはリハーサルを重ねて更に美しく、良くなっていきます。
それは、"内にある興奮や恐れを克服することができた"ということなのですよ。
人にはそれぞれのやり方があるものです。
今では、Dimashは、多くのパーフォーマーの若者達、少年少女の模範になっていると思います。
みんな"彼のようになろう"としています。
"あんな風に美しく歌おう"としています。
Dimashのように人気を得るようになれるかが、要(かなめ)ですね。
↓オリジナル動画。約13分 2021年9月1日UP
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