◆本記事は、
DK Media Worldによる、"若き日のDimashの母校(今年、50周年)" A.ズバノフ記念アクトベ音楽学校のオンラインツアー日本語書き起こし Part4です。
・Part1は、校長先生による学校紹介やディマシュにまつわるお話でした。
・Part2は、ディマシュのクラス担任Zukhra先生のお話でした。
・Part3は、ディマシュの最大の恩師、Marat先生の登場。
そして今回Part4は、Part3の続きでMarat先生のお話です。
◆オリジナル動画(2021.10.03アップ、約13分)は日本語書き起こしの末尾にあります。
【以下 日本語書き起こし】
"Secrets of DIMASH’s teacher/ Марат Айтимов"
(字幕)
"引き続き、皆様に、2010年から2014年までDimashがクラシックボーカルを学んだA.ズバノフ記念アクトベ音楽学校をご紹介致しましょう!"
(“歌手2017”で紹介されたビデオより)
D:ここは僕の音楽学校です。
ここでティーンエイジャーの僕は最初の音楽教育を受けました。
僕が4歳か5歳の時に、ここを通ってステージに上ったんです。
あれは素晴らしい経験でしたね。
これが音楽界への第一歩となったんですよ。
(字幕)
Marat Olzhebaevich Aitimov、カザフスタン共和国名誉文化労働者
教育棟の3階にある35番教室(Marat Olzhebaevich Aitimov氏の教室)より
Marat先生:みなさんこんにちは!
お元気でいらっしゃいますか?
(“Dimash Show 1”のビデオ抜粋)
D:僕たちのMarat先生は、決して学生を褒めることはしませんでした。
大会から帰ってからは、彼は試験では僕に“4”をつけ始めたんです。(5が最高)
「ディマシュ・クダイベルゲン、きみ(の成績)は4だ」と告げられましたが、僕は何も言いませんでした。
「OK…」と心で言って。
それから一層頑張りましたが成績はまた“4”でした(笑)
僕たちが卒業する時、先生は成績表を渡してくれました。
それを開いてみると“5”ばかりだったんですよ!
何年も先生は僕にウソをついてくださっていたんですよね。
(質問)
Dimashは"成績表に関しての思い出"を語っていましたが、
先生はこのエピソードを覚えていらっしゃいますか?
M:Dimashが成績表について話しているのを(ビデオで)見て、正直驚きましたね。
あんなことを、彼が覚えていたなんてね。(笑)
我々の音楽学校の生徒全員がもちろん"才能ある人間"ですから、それぞれに対して"独自の教え方"で接するべきです。
Dimashに関していえば、私は決してそれ(教え方の独自性)を隠しませんでした。
そして彼と密接にしていました。というのも、その責任は大きいからです。
皆さんもおわかりだと思いますが、才能がある人間ほど求められるものも大きくなります。
ですから私は(彼に対しては)敢えて厳しい態度を取りました。
どういうわけか学生達は自分の成績にはそれほどの興味はないようでした。
それよりもコンテストやフェスティバルに参加することの方が彼らにとっては重要なのですね。
ですから彼らは自分の成績表など特には見たりしなかったようです。
(再度 “Dimash Show 1”のビデオ)
D:…でも、これ(成績を“4”と偽って教えられたこと)には感謝しているんです。
クリエイティブなことに…なんというか…反映されたと思っていますし。
Marat先生のこの特別な教育方法には、心から感謝しているんです。
M:現在では勿論、この手法はもう使えません。
今では学生全員がオンラインで自分の成績を見れますからね。
唯一言っておきたいのは、私は、これまでもこれからも“飴と鞭”でやっていくと言うことです。
これがほぼすべての学生に通用するやり方だと信じているからです。
そしてもう一つ非常に大切なことを言っておきたいのですが…
私の信念として
"どんな学生も教師から愛されるべき"と言うものです。
学生が、教師の彼に対する姿勢を感じてくれれば、彼は教師を裏切らないよう努力するでしょう。
これはすでに証明されているのです。
ですから、教育者のみなさん、最後に言いましたこのやり方を実行すれば、失敗することはないでしょう。
問:Dimashが在学中に参加したコンテストは?
M:彼の参加した物の中でも大きい比重を占める2つの国際的コンテストの名前をあげましょう。
キルギスタンで行われた“Voice of Asia”というコンテストで彼はグランプリを獲得しました。
そして、彼のクリエイティブな道へ非常に大きく影響した2つ目のコンテスト、アスタナで開催された、若い世代のポップスのコンテスト“Zhas Kanat”ですね。
Zhas Kanatとは“若い翼“という意味を持ちます。
このコンテストからは、現在我が国や外国でも名前が知られている多くのカザフ人ポップス歌手が輩出されています。
(曲:オペラ“Lucia Di Lammermoor” 2016年)
問:学生を教育する上で、
イタリアの作曲家の作品はどんな位置付けでしょうか?
M:イタリアの楽曲は多くのオペラや声楽アートの愛好者に愛されていますね。
ですが我々の学生は16~18世紀の作曲家の作品も歌っています。
さらに後の時代の外国の作曲家のオペラのアリアや、カザフ人作曲家のオペラ、ドイツの抒情歌や民謡も歌います。
ですから、確かに我々はイタリアの曲を勉強してはいますが、それほどの大きい比重を占めているわけではないのです。
我々はロシアの作曲家の曲も最善を尽くして相応のスタイルで歌います。
イタリアの曲も適宜歌おうとはしています。
それとカザフの曲も。
(ビデオ:“非常静距离 / Jing Talk” 2018年に出演時のビデオ…ここではDimashはフランス語、ドイツ語、セルビア語、ウクライナ語、ロシア語、キルギス語、スペイン語、イタリア語の曲を歌っている)
M:我々は、学生に"違った声楽の学校のやり方"も教えようとしています。
勿論、Dimashも例外ではありませんでした。
彼は純粋にアカデミックな曲を歌っていました。
"学業をイタリアで続ける"と言う選択肢も話し合ったのです。
ですが、我々は少し違った道を選び取りました。
この音楽学校を卒業した後、彼は(大学で)“ジャズボーカル”の学科に入ったのです。
しかしながら、仮にDimashが引き続きオペラの道に進んでいたとしても、とても良い結果になったと思いますよ。
それについては疑問の余地がありません。
問:才能ある学生たちが “スター” になる(スターダムにのぼる)事について、どう対応しますか?
Dimashに関してはどうでしたか?
M:これもまた"真剣にお答えしなければならないご質問"です。
受賞の経験をした才能ある若者の(とるべき)振舞い、と言うものがあります。
子供たちにとってこれを理解することは非常に難しく、
(彼らの)両親が正しく導かなければならないものだと思っています。
M:若くして素晴らしい活躍をした子供たちが大人になり、"それ以上"にはなれないケースもたくさん見てきました。
これには運命とか他の要素もあるでしょう。それが “スター” ということなのです。
“スター”とか“スターダム”という言葉は好きではありませんが。
若者が行く先々で障害に当たっていては彼らのキャリアは伸びては行きません。
そういう時は辛いものです、ひどい事だとも言えます。
今までの“スター”(の地位)に慣れてしまったら、そこでもう成長しなくなる。
精神的にも悪影響を及ぼすことになります。
私はそういうことは望みません。
ですから子供達…最も重要なのは両親…両親なのです。
ご両親がしっかりと子供達を導かなければならない。
その意味で言えば、
Dimashには何の問題もありませんでした。
私がいつも言っていることなのですが、
彼は非常に礼儀正しい若者です。
そういう資質を持っているので、彼は我が国カザフ人から高く評価されているのです。
年下の者を愛し、伝統に従い伝統を尊重し、年長者を尊敬する。
それが彼なのです。
Dimashにはそういう思考が若い頃から培われています。
嬉しいことに、成長しても彼はこの素晴らしい資質をなお保っています。
今後もずっと彼が変わりませんように。それが私の望むことです。
彼は決して自分を見失いませんでした。
アラーのご加護を!
初心を保ち続けて欲しいと思っています。
在学中、私は彼を失望させることなく、しっかりと教えこみました。
我が子供たち、
我が生徒たちへ。
第一に“教育”を受けなさい。
正しい国民、正しい人間になりなさい。
後は"見守って"行きます。
今後も、私に属する全てのもの…私の子供たち、生徒たちを育てて参ります。
そして静かに見守るのです。
人生というのは、一切が自分にかかっていると思っています。
(ビデオ:Marat先生歌唱の“Love is like a dream”)
M:ご視聴頂きありがとうございます。
皆さまお元気で。I love you all!
↓オリジナル動画。約13分 2021年10月3日UP
Copyright © "DK Media World "
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