◆本記事は、2022年10月21日にQazaqstan TVで放送されたトーク番組【1001 ТҮН(千夜一夜物語)】での、ディマシュのお父様出演/インタビュー部分の日本語書き起こしです。
◆2022年9月23日のアルマトイソロコンサートや新曲"The Story of One Sky"などについてのお話。
◆公式動画は書き起こしの末尾にあります。
以下 日本語書き起こし
【1001 ТҮН(千夜一夜物語)第86回
Oct 21, 2022
32:44
👨:さて視聴者の皆さん、私がカザフスタンのブルーの国旗を持っているのがお判りですね?
最近では若い人たちがこの国旗を振り始めています。
この番組で、それについてお話ししましょう。
👨:今日私が国旗を持っているのには、理由があります。
我が国のスポーツ選手が試合で勝利をした時、我々は「大きな会場で(我が国の)国旗を(世界に向けて)掲揚させてくれた!」と言いますよね。
しかし、我が国の国旗を揚げてくれるのは、スポーツ選手たちだけではありません。
多くの文化的従事者もそうですし、我らがDimash Qudaibergenも、その一人です!
私達は、AlmatyでのDimashのコンサートに、約70か国からやって来たファンが集まったのを目の当たりにしました。
更に、国外の大きなステージでもコンサートが開催される予定です。
このDimashやカザフ文化について語って頂くべく、"我が国を愛している方"をお招き致しました。
👩:みなさんもよくご存じの方、Dimash Qudaibergenのお父様であり、カザフスタン共和国の名誉労働者である、Kanat Aitbaev氏をお迎えしましょう!
33:52
(<My Beauty (Көркемім)>の曲と共にKanat氏登場)
(字幕:ゲストは “Dimash Ali Creative Center” のトップ Kanat Aitbaev氏)
👨:ようこそお越しくださいました。
お元気でしたか?
K:はい、ありがとうございます。
(頻繁に出演しているので)もう私に飽きていらっしゃるんじゃないですか?(笑)
👨👩:いいえ!そんなことはありませんよ。
👨:それに、"視聴者の方が飽きてない"ということが 大切なんですよ。
Almatyでコンサートのお話をさせて頂きましたよね。(この司会者は9/23コンサート当日と翌日のファンミーティングの実況中継をした)
👩:あぁ、彼(司会者)はいつも(これを)自慢しているんですよ。
👨:いえいえ、自慢しているわけではないですよ。(笑)
Alash世代(カザフ人の第2の名前 / カザフ国民のモットーをよく言っていた時期)の人間は助け合わなければなりませんよね。
コンサートの時、Kanatさんにインタビューをしていて、興味深いことがありましたが、覚えていらっしゃいますか?
👨:ファンの一人に私がインタビューをしようとした時、Kanatさんは “その方をインタビューすれば他の人達もインタビューして欲しいと思い、気を悪くされるんじゃないか” とおっしゃいましたよね。
"みなさんに同じように(平等に)対応するようにしている" とも。
コンサートが終わった今、その重責の荷も下ろせたのではないでしょうか。
今は休息を取られていますか?
K:そうですね、休息を取ること(そのもの)が良いと言うよりは、"休みが取れる"という"気持ち"が大切ですね。
このコンサートの為に長く準備をしてきましたので、不安なこともたくさんありました。
68か国から、またカザフスタン全土から、観客の皆様に集まって頂きました。
これらの方々のお気遣いや応援と愛を私どもは感じました。
“力を合わせることで、負担も軽減する” という言葉がありますように、皆様の応援のお陰で疲れなど忘れ、その時を楽しむことができるものなのですよね。
👩:(ものごとは)"全ての人"には満足してもらえないものですよね。
思ったようにはならなかったことはありませんでしたか?
K:技術的な面やクリエイティブな面において「もっと上手くやれたのに」と思った部分はありました。
しかし それに対しては チームと話し、納得に至っています。
これらは外からでは気が付かないようなことですけれどね。
👩:批判はありましたか?
K:私個人的にはそういう話は聞きませんでしたが、(なにごとにも)そういった批判的な意見は決して無くなるものではありません。
ですが、感謝や肯定的なメッセージの方が圧倒的に多かったので、モチベーションは非常に上がりました。
勿論、私達はみな人間ですから、ミスもあります。
ただ、それを受け止めて、改善する努力をしています。
K:このコンサートでは、Dimashはカザフ文化にフォーカスし、私達の伝統文化であるドンブラやコブス等を最大限に魅せようとしました。
K:特に、今回はカザフスタンでも最も美しい都市(アルマトイ)でのコンサートでしたから、スペシャルビデオを創りました。
これにはカザフの才能ある若者達にも協力をしてもらいました。
コンサートは通常2時間程度ですが、今回は3時間55分も続けましたので、"お客様を飽きさせないように"と努力致しました。
Dimashも私達も満足しています。
👨:そうですね。とても独特なものでした。
👩:非常にエネルギッシュでしたよね。
ライブで歌い、ファンとも会い、質問にも答えてくれました。
Dimashは(あの長かった)コンサートから、どうやって(翌日のファンミーティングのために)体力を回復させたのでしょう?
特別な対処法があるのですか?
K:コンサートを完走するには、相当な意思の強さと体力が欠かせません。
K:ステージに上がって観客で満席の会場を見ると、そのエネルギーがジンクスとなることさえあるのです。
K:正直、"翌日のファンミーティング"は、容易なことではありませんでした。
K:ですが、Dimashの考えや彼のファンへの愛は純粋なものでありますから、皆さんの祝福や愛に非常に感謝しておりました。
それが彼に"コンサートのたとえ翌日でも、また別のコンサートを開きたい"と思わせる源なのです。
K:この機会をお借りして、あたたかいメッセージを寄せて下さった方々や、遠方の国々からお越し下さった方々、いつも来て下さる方々に、心よりお礼を申し上げたいと思います。
1人では戦士とは言えず、観客を持たないアーティストは アーティストとは言えません。
ですから私達は全ての皆様に本当に感謝しています。
👨:素晴らしい!
👨:Almatyアリーナでのファンミーティング(9/24)では、たくさんのプレゼントが届けられているのがスクリーンで見えました。
👨:そして、SNSでDimashの新曲MV"The Story of One Sky"が発表されましたね。
みなさんが、このMVのテーマについては、感じるところがあったと思います。
👨:リアクションビデオでは、"このMVを見て泣き、余りにも感情移入して(今までのリアクションビデオのように)Dimashの音楽的能力について話す ということをリアクターが忘れてしまう"という現象が起きています。
これには “我々は宗教、国や言語などで 人間を分別してはいけない” というメッセージがあるからですよね。
主要なことは、戦争のない世界。世界中が平和でなければならない ということ。
これは、まさにDimashがコンサートで語っていたことですよね。
「この世界から戦争を永遠になくそう」と。
このような彼の言葉は、即興で発せられたのでしょうか、
それともDimashは普段から"観客にどんな話をするか"Kanatさんにアドバイスを求めているのでしょうか?
K:Dimashは、そのような考え方を、子供の頃から持っていました。
彼は「自分たちはみんな同じ心を持っている、自分たちはみんな親であり、子供だ。
子供はみんな夢を持っている。
自分達はみな同じ地球、一つ空の下で一緒に暮らしているのに、なぜみんなは平和に暮らさないんだ?」と言っています。
3年前にこの曲を書き始めた時、彼は私にそれを聴かせてくれまして、私はとても気に入りました。
ボーカルクラスを卒業してからは、息子はKenes Duisekeev氏(ディマシュの歌う"Qaragym Ai"作曲者)のもとで作曲の修士号課程に入りました。
そして、その最初の作品をお見せすることとなりました。
この作品(The Story of One Sky)は、"曲"と言うには長編です。
12分の"プロジェクト"と言えます。
👨:"メッセージ"とも言えるでしょうね。
K:それ(メッセージ性)こそが(この作品で)彼の目指すところと言えるでしょう。
宇宙から見れば地球はちっぽけなものですよね。
宇宙は常に暗いですが、私達の自由な地球は眩しく輝いていられます。
それなのにその地球に住んでいる人間は、好き勝手なことをします。
無防備な人間からは報復などされないと思っているんでしょうか、人は武器を撃って人を攻撃しています。
Dimashのこの作品は「いつになったら 人々は分かるんだ?」というメッセージなのです。
👨:Kanatさんが(この曲の)最初のリスナーだったのですか?
K:その通りです。
家族全員が、この作品の最初のリスナーです。
この曲を収録した時、私達みんなで聴き、それを評価しました。
私達は全員が"今 世界で起きていること"を見ています。
これまで一つの家族だった国同士が、今は敵対している。
私達には 世界中に友人がいます。
そして彼らもみな同じ気持ちなのです。
"政治"というのは複雑なものですが、私達のささやかな"夢"は、この攻撃的な状態が優しさと善良な心に変わって行くことです。
👩:全ての国家元首達が、Dimashの このMVを観るといいですよね。
👩:このMVには、どのくらいの期間を費やされたのでしょうか?
K:約20日間ほどかかりました。
👨:わぁ、ひと月はかかったと思っていましたよ。
K:かなり大変な仕事となりました。
数か国に渡って撮影しなければなりませんでしたし。
映画製作の方々に積極的に参加して頂いたほか、約300名の人達がこのプロジェクトに携わってくださいました。
もうお分かりと思いますが、チャリンキャニオン(アルマトイの東約200キロにある渓谷)でも撮影を行いました。
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K:このカザフの土地の魅力も全世界にお魅せしたかったですし、(この作品の)主要な目的は “戦争をなくそう、良いことをしよう!” というものでした。
戦争には、"勝者"など存在しないのです。
正常とは言えませんが、「"政治的には" 誰かが勝利する」という事はあるのかもしれません。
ですが、(その"勝利"のために)人々が苦しむことになるのです。
ですから、この作品は “優しさを求めるもの"と言えますね。
👩:Kanat aga、質問がたくさんあるのですが、時間に制限がありますので、次の質問に参りますね。
Dimashは、Kanat agaの息子さんという立場だけでなく、いまや人々の、世界中の息子でもあります。
Dimashを知らない人も多少はいるでしょうから、"息子さんとしてのDimash"は、ご自宅ではどのようなお子様なのか 教えていただけますか?
甘えっ子でしたか?
それとも早熟だったのでしょうか?
K:いいえ、家ではどんな子でも"子供らしい"ものですよね。
私の3人の子供達は帰宅すると真っ直ぐに祖父母の元へ行き、ハグをし、"おじいちゃんおばあちゃん"の前では甘えきっていますよ。
K:Dimashは、私達親にとっては"子供"であり、妹や弟にとっては "お兄ちゃん"です。
K:また、Dimashはいつでも私達に相談をしてくれ、自分の考えをシェアしてくれます。
私達は彼に対しては小さな子供としてではなく"大人"として接しています。
お互いに相談し合っていますよ。
彼は、社会で起こっていることに対しての自分の意見を話してくれます。
👩:Dimashの性格は、若いほうのご両親(Kanat &Sveta)に似ているのでしょうか?
それとも、年長のほうのご両親(祖父母)に似ているのでしょうか?
K:Dimashの性格は、"Dimash(だけ)のもの"ですね。
私の母方の祖母が以前「子供に命を与えることはできても、その子の性格までは与えられないものだ」と言いました。
私達の3人の子供は、それぞれに全く違った性格を持っています。
Dimashは目的意識をしっかりと持っています。
他人の意見には振り回されません。
彼は、目標を定めたら、必ずやり遂げるでしょう。
再度申し上げますが、Dimashは私達に相談もしますし私達も自分の意見は言いますが、最終的には"彼自身"が決定しています。
彼は、もう、大人ですからね。
↓ 公式動画 約1時間3分39秒
Kanat氏登場は33:52頃
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↓ 翻訳参考動画(許可済)
↓ 参考過去記事
同じ番組、今年の6月放送
dimashjapanfanclubofficial.hatenablog.com
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2021年11月28日
TOKYO JAZZ 20thにオンライン出演したディマシュの、
日本語"行かないで"のパフォーマンスを是非ご視聴ください。
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